ムジゲの便り

春の嵐か、教科書問題3月8日)

クレト 中村 道生 神父
cletusofm@hotmail.com
Frnaciscan Friary

 日韓関係は金大中大統領登場以来ずっと好転していたのですが、「新しい歴史を作る会」の中学生歴史教科書のことで、逆風が吹き荒れている感じです。特に、3月1日の独立運動記念日はマスコミは反日感情をあおっている感じでした。いろんな団体が街頭デモを行いましたが、昔のように、人形に火をつけて燃やしたりして、怒りと憎しみをぶっつけるようなことはないようでした。反日感情をあおっていると言うのは、恐らく韓国に居る日本人の受けて止め方なのでしょうが、実際は韓国人の国民性から来る反応の仕方だろうと思います。

 日本人はあいまいな、よく言えば中庸な表現と行動を好むんですが、韓国人は善悪をはっきりつける、悪く言えば極端に決め付けてしまうところがあります。ですから、「泥棒にも3分の理」といった言葉は通じないと思います。悪いのは、悪いんであって、しかも徹底的に悪いことになります。どこか夫婦喧嘩の論理に似ているとこるがあります。直接関係のない過去のこともみんな洗いざらしになって、だからあんたが悪いとなります。

 ただ、これは春の嵐のように一過性のものだと思いますし、そう期待しています。日本側が大きく対応を誤らなければ、日韓の時の流れは確実にそして、日1日と春になっていくでしょう。事実、政府間レベルだけではなく、いろんな民間レベルで、平和と一致の絆が結ばれています。今までは、交流が主体でしたが、日韓関係は連帯と共生の時代に入ってきているように思います。「韓国DMZ平和と生命の村」はまさのこのようなことを目指しています。