ムジゲの便り |
軍隊からの100日目の休暇 |
クレト 中村 道生 神父 |
私の住んでいる修道院には11人の若い志願者がいます。そのための養成担当者の兄弟は5人です。一応、私もその中の一人に入っています。それにもう一人、1年間の研修休暇を過ごしている兄弟がいます。その他に、この共同体に属していて、2年2ヶ月の兵役に服している志願者の兄弟が10人います。 先日、入隊して100日が過ぎた兄弟2人がはじめて長い休暇(4泊5日)をもらって帰院し、元気な姿を見せてくれました。その晩のレクレーションでは、軍隊生活に花が咲き、軍かも出て盛り上がりました。日本ではちょっと考えられない光景ですよね。ちなみに、日本のある司教様が、昔を懐かしんで軍歌を歌ったら、みんなから顰蹙を買ったという話を聞いた事があります。 この共同体で共に生活していて感心することは、軍務に服している兄弟たちとの繋がりが緊密なことです。彼らは軍隊での生活などを興味深く書いてよこしますし、それは食事の後などにみんなに読んで聞かされます。それに、こちらからも手紙を送ってあげているようですし、共同祈願の中などでもよく祈っています。これなどは、彼らが2年間余の苦しい共通体験をしているからでしょうが、人情の厚い国民性が、生活の中に良く生かされている点だなあと、感心しています。 |