2017年1月号

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キリスト教一致祈祷週間に向けた総長のメッセージ

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 親愛なる兄弟、そしてフランシスカン家族の兄弟姉妹と友人の皆様、

 

 主が皆様に平和を与えて下さいますように!

 

 キリストの愛はわたしたちに、わたしたちが見聞きしたこと、すなわち、わたしたちが神の子どもとして互いにも、そして天の御父である神とも和解できるように、神の愛のみ言葉がイエス・キリストにおいて人となったことを、人間家族のすべてのメンバーと分かち合うよう、強く促します(1ヨハネ1:3参照)。これはまさにフランシスカンとしてのわたしたちの召命です。そして実質的には、わたしたちが会則と生活として公言する「よき知らせ」、福音です。さらに本質的には、それはキリスト教徒としてのわたしたちの召命であり、愛を渇望する世界の中で、本年のキリスト教一致祈祷週間に最もふさわしいテーマと言えます。〔・・・〕

 昨年10月に教皇フランシスコとカンタベリーのジャスティン・ウェルビー大司教は、パウロ6世と当時のカンタベリー大司教との公式会談50周年を記念して調印された「共同宣言」において、次のように述べました:「イエスは愛のために死に、死そのものにうち勝って死者の中から復活されました。この信仰に至ったキリスト教徒は自身の生活の中でイエスとその愛の勝利に出会い、この『よき知らせ』の喜びを他の人々と分かち合わずにはいられません」。

〈全文はhttp://www.ofm.org/ofm/?p=12101に掲載されています〉

 

写真:昨年10月5日。教皇フランシスコとカンタベリー大司教ジャスティン・ウェルビー)。

平 和 を 祈 る 子 ど も た ち: 総長と聖地特別分管区長からの手紙  

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親愛なる兄弟姉妹の皆様、

     主が皆様に平和を与えて下さいますように!

 わたしたち小さき兄弟は、これまで長い間、シリアにおいて兄弟たちやキリスト教徒、さらに現地の全市民が体験している状況を非常に憂慮してきました。先頃わたしたちは、国際社会に対して、戦争を停止させて一般市民の苦しみに終止符を打つ努力を強化し、平和に達するためのあらゆる尽力を惜しまぬよう求めました。

 わたしたちは全てのフランシスカン共同体に、毎月の第一日曜日に子どもたち向けのミサ(又は多くの子どもたちが与るミサ)で、平和のための特別の祈りを捧げて下さいますようお願い致します。この祈りの意向はエキュメニカル・諸宗教合同の精神を導き入れつつ、青少年の司牧プログラムの祭儀や、地元の学校との連携によっても行なうことができます。

 祈りがミサ以外で行なわれる場合、いつでも適応させることが可能ですが、ろうそくを灯すという象徴的表現と、平和を願う単純な祈りと歌が保持されることが必要です。そしていつも子どもたちに、この祈りがシリア特にアレッポの平和、そしてこの世界全体の平和を祈る世界中の子どもたちとの交わりの内に行なわれているということを、忘れずに説明して下さい。

この提案にご参加くださる方は下記のフェイスブックをご覧ください:www.facebook.com/Children-in-prayer-for-peace

 神が平和に向けたわたしたちのあらゆる努力を祝福して下さいますように、そして主がその小さき民たちの叫びと祈りに耳を傾けて下さいますように。

 

 

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兄弟たちがCOP21に出席:(モロッコ)

「気候変動に関する国際連合枠組条約」(UNFCCC)によって組織されたCOP22(条約締約国による第22回会議)が昨年11月8日から18日まで、モロッコのマラケシュで行なわれました。兄弟たちはマラケシュのフランシスカン殉教者を記念して、修道服を着て会議に出席しました。それは地元の人々や会議の参加者たちとの多くの対話の機会をもたらしました。11月8日には同地のフランシスカン教会で、環境正義のための諸宗教合同の祈りが行なわれました。

 

 イスラムとの対話 特別委員会:(ローマ)

clip_image012 本会の「イスラムとの対話のための特別委員会」が昨年1121日から25日まで、総本部に集合しました。会議の目的は今後6年間の活動とプロジェクトの計画を決定することです。その主なものは、本会のエキュメニカル・諸宗教間対話の歩みを助けるため、また1219年の聖フランシスコとスルタンのメレク・エル・カミルとの会見から800周年の記念を迎えるために、多様な資料を多言語で用意することでした。 

 

 アントニアヌム大学の兄弟たちが総本部で静修

clip_image014 共同体生活を支援するために、教皇庁立アントニアヌム大学の兄弟共同体はさらに小さい7つのグループに分けられ、それぞれの兄弟たちのための活動を準備してお膳立てします。そうしたグループの一つが、異なる7か国の出身の兄弟学生たち12人からなる「ラ・ヴェルナ」共同体です。共同体は昨年12月3日、兄弟フェデリコ・ロドリゲス・シュメドケの指導する静修日に参加しました。勅書によって裁可された会則第6章から始まる、清貧の神学的概念が説明されました。一同は本部小聖堂でのミサの後、総本部の兄弟たちと昼食を共にしました。

 

 

 兄弟たちが平和を求める祈り:南スーダン           

clip_image016 南スーダンに生きる兄弟たちが平和のための特別の祈りを求めています。兄弟たちはこう書いています:「戦争は絶え間なく続き、昼夜を分かたず一日たりとも兵器の音を聞かない日はありません・・・。愛する修道会の皆様、この極限的に複雑で絶望的な状況を生きながら、キリストを現わそうと努める兄弟姉妹たちの声と、わたしたちの声を一つに合わせましょう」。

 

 

害:マルケ州サン・セヴェリーノのクララ会修道院  

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 サン・セヴェリーノのクララ会姉妹たちは、「全員元気で、皆様から寄せられた多くの支援と友情に感謝しています」と書いています。修道院の主要な部分である教会と食堂、台所、寝所には今も近づくことができません。けれども神様のおかげで使用可能なスペースもあります:例えば医務室と黙想所は寝所に、作業所は仕事と食事に使われ、聖歌隊席はミサのために、そして香部屋は祈りや共同体の集まりのために使用されています。

 姉妹たちは、わたしたちの祈り以外に何も求めていません。それは姉妹たちが地震による困難をのり越え、聖クララが望んだ福音的生活の核心に至ることができるようにという意向をもって捧げられます:「姉妹たちは何一つとして自分のものとしてはならない。家も土地も他のいかなるものも。現世においては旅人であり寄留の身として生き、貧しさとへりくだりの内に主に仕えなければならない」。 下記宛の銀行振り込みで支援することが可能です:

              口座名 “Monastero Santa Chiara”

              IBANコード IT74 C076 0113 4000 0001 1235 629

 又は CCP 11235629,  “Monastero Santa Chiara”,  Via Gorgonero, 20 – 62027

                                           SAN SEVERINO MARCHE

 

          カメリーノのクララ会修道院が崩壊   

clip_image020 昨年1026日と30日にイタリア中部で起きた地震により修道院が崩壊したため、カメリーノのクララ会姉妹は「流浪の身」となりました。姉妹たちは現在マルケ州のサン・セヴェリーノ修道院に避難していますが、この修道院自体も深刻な被害を受けています。

 愛と祈りに加えて、姉妹たちは冬の衣類を必要としています。ささやかな(又は大きな)寄付を考える方は、下記の口座をご利用ください:

                                          口座名   Monastero S. Chiara – Camerino”

                                          IBANコード: IT77 H030 6968 83000 000 000 1032

                                            銀行名: Banca Intesa, Camerino branch.

                                          又は:CCP 17194606, Monastero S. Chiara-Camerino

 

  福音宣教の特別規則                 

clip_image022 福音宣教総書記の兄弟ルイス・ガラルドは、「福音宣教の特別規則」がOFMウェブサイトで閲覧可能であることを発表して以下のように述べました:「兄弟の皆様が各構成単位において、福音宣教活動の活性化の責任者として行なう作業のガイドラインとして役立つよう、自由にお使いください」。全文はhttp://www.ofm.org/ofm/?p=12062 をご覧ください。

 

 福 教:ブラジルの体験               

 

clip_image024 兄弟アウグスト・ルイス・ガブリエルから、ブラジル「無原罪の聖マリア」管区の有期誓願の兄弟たちの証しを特集したビデオが届きました。5ヵ月間の集中作業を経て完成された作品で、現在だれでも入手可能となっています。

兄弟たちはビデオの中で、自身の生活や自分たちの携わるクリティーバ地方での様々な司牧活動について語ります。修道院内の活動を始め、病院や介護施設の訪問、小教区の奉仕職の手伝い、路上生活の人々への霊的支援の様子などが映し出されます。

彼らは言います:「司牧の仕事はわたしたちの召命に新たな活力を与え、わたしたちをキリスト教徒として修道者としての生活の核心へと導きます」。

 

    フランシスカン新刊の栞    

 

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エロワ・ルクレール著「遺言としての兄弟共同体」Éloi LECLERC, “La fraterbuta come testamento”. Edizioni Biblioteca Francescana, Milan, 2016, 128 pages

 故エロワ・ルクレールの最後の省察が集められ、インタビュー形式で紹介されます。故人の他のすべての著書と同様、深くものごとの本質に分け入る内容です。

 

 

 

 

 

 

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エルネスト・デッツァ著「ヨハネ・ドゥンス・スコトゥスにおける創造論」ERNESTO DEZZA,  “La dottrina della creazione in Giovanni Duns Scoto”, Edizioni Antonianum, Roma 2016, 476 pages

 至高の神がいかに全き自由の内に無償で天地を創造されたかを述べるスコトゥスの学説が、本書において明らかにされます。

しかしながらこの著作で最も斬新なのは、「討論集」のイタリア語訳です。精妙博士はその中で、創造された世界の本質とその創造主である「第一原理」との根本的なつながりを、深く探求します。

 

 

 

    ⌘  長 の 動 向 2017年1月 ⌘ ⌘ ⌘ ⌘   

 1日〜5日 米国:個人的黙想と内省

    6日 ローマ:アラチェリで「主の公現」の祝い

 9日〜27日 ローマ:集中総理事会

    16日 教皇庁立アントニアヌム大学:大学の祝い日

17日〜27日 ローマ・総本部:新任の管区長及び分管区長たちとの会議

30日〜31日 アフリカ:兄弟的訪問

 

   ***** 新任の管区長と総視察者 *****    

新任の管区長

兄弟 フィリップ・ミスカンブル

         オーストラリア/ニュージーランド「聖霊」管区

兄弟 アドリアヌス・スナルコ

         インドネシア「大天使聖ミカエル」管区

兄弟 ダニエル・アレハンドロ・フレイタス・ゼニ

         アルゼンチン「聖母フランシスコ・ソラノ」管区

 

新任の総視察者

兄弟 エマヌエル・ムサラ:

         南アフリカ「平和の元后」管区を視察

兄弟 ロムアルド・コスラ

         教皇庁立アントニアヌム大学を視察