総長マイケル・ペリーから回勅「ラウダート・シ」発布5周年に寄せたメッセージ

  • 親愛なる兄弟の皆様、平和と善を皆様に!今日は素晴らしい日を祝います。
  • 生きとし生けるものにとって、そして、教会の生活にとって、重要な日です。
  • 「ラウダート・シ」、つまり、聖フランシスコがその偉大な歌の中で用いた言葉ですが、それが、発行されて5年が経ちます。
  • ですが、そうは言っても、ラウダート・シだけでスタートすることはできないのです。
  • 恐らく、私たちの今置かれている現状から、不確かなこの時代、恐れの時代の体験を携えて、スタートしなくてはならないでしょう。
  • この時代は、コロナ禍の中にあって、
  • 人間社会が小さな共同体ごとに閉鎖的になっている時です。
  • 私たちは閉鎖的になってはいけません。「ラウダート・シ」は、閉鎖的にならないようにと促しています。
  • 他者に手を差し伸べ、他者を抱きしめるように促しているのです。
  • 私たちは皆、繋がっているのだと教えてくれているのです。
  • 貧しい人々の叫びは、私たちの叫びであり、地球の叫びは私たちの叫びなのです。
  • 私たちは皆、互いに繋がっています。
  • このことは、聖フランシスコが思い至ったことであると同時に、
  • 聖ボナヴェントゥラが創造の神学を書くに至った考え方です。
  • ですから、兄弟の皆様、この5周年記念を祝うにあたり、
  • 心と知性を変革に向けましょう。
  • それも、政治的な変革にではなく、霊的な変革に。
  • 心と知性の回心は、私たちを生命の現実にもっと近づけてくれます。
  • つまり、貧しい兄弟姉妹、疎外された人たちが置かれた現実に近づくことができ、
  • 被造世界の苦しみに、環境の苦しみに近づくことができるのです。被造世界もまた、詩編の作者が伝えてくれている通り、神に賛美を捧げるように招かれています。
  • ですから、兄弟の皆様、これからの数か月、「ラウダート・シ」を共に祝い、考えようとする時、
  • この回心に、聖フランシスコが招いてくれたこの回心に、もう一度自らを繋ぎ直しましょう。
  • そうすれば、共に「ラウダート・シ」を歌い、
  • 重い皮膚病に患う人間だけでなく、患うこの被造世界を抱きしめることができるでしょう。
  • 神が、皆様方を祝福してくださいますように!
  • そして、私たち全員が、この新しい変革の回心へと向かうことができますように!
  • 総長からのメッセージ