- 親愛なる兄弟の皆様、平和と善を皆様に!今日は素晴らしい日を祝います。
- 生きとし生けるものにとって、そして、教会の生活にとって、重要な日です。
- 「ラウダート・シ」、つまり、聖フランシスコがその偉大な歌の中で用いた言葉ですが、それが、発行されて5年が経ちます。
- ですが、そうは言っても、ラウダート・シだけでスタートすることはできないのです。
- 恐らく、私たちの今置かれている現状から、不確かなこの時代、恐れの時代の体験を携えて、スタートしなくてはならないでしょう。
- この時代は、コロナ禍の中にあって、
- 人間社会が小さな共同体ごとに閉鎖的になっている時です。
- 私たちは閉鎖的になってはいけません。「ラウダート・シ」は、閉鎖的にならないようにと促しています。
- 他者に手を差し伸べ、他者を抱きしめるように促しているのです。
- 私たちは皆、繋がっているのだと教えてくれているのです。
- 貧しい人々の叫びは、私たちの叫びであり、地球の叫びは私たちの叫びなのです。
- 私たちは皆、互いに繋がっています。
- このことは、聖フランシスコが思い至ったことであると同時に、
- 聖ボナヴェントゥラが創造の神学を書くに至った考え方です。
- ですから、兄弟の皆様、この5周年記念を祝うにあたり、
- 心と知性を変革に向けましょう。
- それも、政治的な変革にではなく、霊的な変革に。
- 心と知性の回心は、私たちを生命の現実にもっと近づけてくれます。
- つまり、貧しい兄弟姉妹、疎外された人たちが置かれた現実に近づくことができ、
- 被造世界の苦しみに、環境の苦しみに近づくことができるのです。被造世界もまた、詩編の作者が伝えてくれている通り、神に賛美を捧げるように招かれています。
- ですから、兄弟の皆様、これからの数か月、「ラウダート・シ」を共に祝い、考えようとする時、
- この回心に、聖フランシスコが招いてくれたこの回心に、もう一度自らを繋ぎ直しましょう。
- そうすれば、共に「ラウダート・シ」を歌い、
- 重い皮膚病に患う人間だけでなく、患うこの被造世界を抱きしめることができるでしょう。
- 神が、皆様方を祝福してくださいますように!
- そして、私たち全員が、この新しい変革の回心へと向かうことができますように!
- 総長からのメッセージ