2017年2月号

新任の管区長及び分管区長の年次会議

総理事会と新任の管区長及び分管区長たちとの会議が1月27日に終わりました。会議は2週間にわたって行なわれ、多くの有益な情報と知識が盛り込まれた養成的な内容でした。取り上げられた主要なテーマは、権威の奉仕、ミッションに向けた養成、兄弟たちへの同伴、管区長と管区理事会、2015年総集会の総括文書、2016/17年の総理事会の活性化ガイドライン、財政問題でした。出席者は全員、総長と個別に会って対話する機会がありました。また総本部の全ての担当室を訪問することもできました。

この集まりに5大陸から37人の管区長と分管区長が出席しました。それは現代の本会が直面する希望と課題に応えるための、兄弟的なイベントでした。フランシスカン的な生活様式は、諸管区の兄弟たち一人ひとりの献身のおかげで今も健在です。新任の全ての管区長及び分管区長の活躍をお祈りします。

養成についての大陸別会議

総本部養成学問事務局(GSFS)からのお知らせ:
「総理事会は総本部養成学問事務局を通してこの6年期の間に養成についての大陸別会議を行なうように」と求める2015年総集会の決定事項no.3に応えて、養成学問事務局は以下の決定を行ないました:

・この一連の大陸別会議はまず本年6月25日から7月1日まで、インドネシアのジャカルタでアジアの2つの管区長協議会(SAAOCとEAC)を対象として行なわれる。
・次に本年9月3日から9日まで、ラテンアメリカの諸管区長協議会(グアダルペ、ボリヴァリアン、ブラジリアン、コノ・スール)を対象としてブラジルのサンパウロで行なわれる。
・2018年7月1日から7日まで、英語圏諸管区長協議会を対象として米国で開催。
・2018年9月23日から29日まで、西ヨーロッパ諸管区長協議会(COTAF、COMPI、CONFRES)を対象として開催。
・2019年6月30日から7月6日まで、アフリカ管区長協議会を対象として開催。
・2019年9月1日から7日まで、東ヨーロッパ管区長協議会(SLASとSLAN)を対象としてポーランドで開催。

会議には以下の人々が招集され、参加するよう求められます:諸管区の養成学問事務局長、生涯養成担当者、召命促進担当者。各管区は上記の3人全員を、自治分管区はその内の2人を、従属分管区と宣教地区は1人を、それぞれ送ることが必要です。
養成における同伴の観点から、養成会議は特に院長の訓練に注意を払いつつ生涯養成の基本的なテーマに取り組みます。多くの構成単位にとって緊急の課題である「召命促進の配慮」についても、生涯養成の中で取り上げられます。

その他のニュース

アイルランド管区JPICが「人身取引(売買)反対会議」を主催-ダブリン

 アイルランド管区の「正義と平和、被造物の保全」(JPIC)委員会とNGO「DASSAT」はダブリンのマーチャンツ・クウェイで昨年10月29日、特にベトナムとケニヤに焦点を当てて人身取引の状況を明らかにするセミナーを開きました。出席者は5人のフランシスカンを含めて35人で、皆が優れた発表に接することができました。講演者の一人である兄弟ショーン・カッシンは、経済的発展が如何にベトナムの諸民族の村落と漁業に悪影響を及ぼしているかを考察しました。

 

フランシスカンと諸宗教間の一致-パキスタン

パキスタンのフランシスカンJPIC委員会は昨年12月18日、同国カウィシュ資料センター及びOFM「イスラム教との対話」特別委員会と協力して、「諸宗教間合同の預言者生誕祭(Eid e Milad un Nabi)とクリスマスの祝い」を行ないました。
上記の特別委員会メンバーの兄弟ハミル・アルベルトOFMは客人たちを歓迎し、イスラム教の客人たちが小聖堂で夕べの祈りを唱えることが兄弟たちにとってどんなに大きな喜びかを述べました。それはこの預言者生誕祭とクリスマスの合同の祝いを通して表現された、諸宗教間の一致の本物のしるしでした。

仏教と対話するフランシスカンたち-バンコク

 マレーシア、シンガポール、ブルネイを管轄する聖アントニオ分管区長の兄弟ジョン・ウォングは、幸いなことに先頃バンコク近郊で開かれた国際修道生活者黙想会に参加した唯一のカトリック修道者であり司祭でもありました。そして様々に異なる伝統と出身の350人の仏教僧及び尼僧たちとの対話にいそしみました。兄弟ジョンは今回タイのプラム村の仏教徒共同体から招待を受け、総長の兄弟マイケル・ペリーの承認を得て集まりに出席したものです。
参加者たちは兄弟姉妹としてカオヤイ国立公園の山すその谷にある集落に集い、沈黙と菜食と、この引き裂かれた世界に平和をもたらすための挑戦を分かち合いました。

クアラッキの遺産-ローマ

総本部において本年1月10日と11日に、「コレギウム・サンクティ・ボナヴェントゥラ-国際フランシスカン研究センター」(Collegium Sancti Bonaventurae – International Center for Franciscan Studies and Research )の新しい運営委員会の発足会議が開かれました。これはクアラッキ編集出版修道院のすばらしい伝統を継承する研究センターのために選ばれた、新しい名称です。クアラッキの研究出版の働きはおよそ140年前に始まりその後グロッタフェラータに移動、さらに近年最終的にローマのコレジオ・サン・イシドロに移り現在に至ります。センターの新しい名前はクアラッキ修道院の伝統的なラテン語名称に英語のサブタイトルが組み合わされて、国際的な視点を持つ未来を示しています。
総理事会は研究センターの再編と再出発に向けた1年間の準備を経て昨年11月、新たな「コレギウム・サンクティ・ボナヴェントゥラ」(CSB)のための運営委員会メンバーを任命しました。委員会は4人の信徒のフランシスカニズム研究者と4人の兄弟たちで構成されます。今回の会議で一堂に会したメンバーの顔ぶれは以下のとおりです:信徒の研究者たち-ジャック・ダラルン、ジェラルド・ピエター・フリーマン、ジョン・マカファーティ、マリアンヌ・シュロセール。兄弟たち-兄弟ジュゼッペ・ブフォン、兄弟ヨハネス・フライヤー、兄弟ジョン・プオジュナス、兄弟チェザーレ・ヴァイアーニ。

聖地博物館-イスラエル

フランシスカン聖地特別分管区はNGO聖地協会(Associazione di Terra Santa)及びフランシスカン聖書研究所と共に、「聖地博物館」の設立に力を注いできました

ラエル。それは専ら初期キリスト教と諸聖所の保存を対象とする世界初の博物館です。
聖地博物館はエルサレム旧市街の中心にある2つのフランシスカンの建物内に建てられ、マルチメディア、考古学、歴史の3つのセクションから成ります。館内では考古学上の発掘遺物や歴史的・美術的に非常に重要な作品群と文化財が常設展示されます。それらはおよそ800年の間、諸聖所を保護し研究してきた聖地特別分管区のフランシスカン兄弟たちによって保存されてきました。
詳細は博物館ウェブサイトをご覧下さい:http://www.terrasanctamuseum.org

フランシスコとクララのイコンが兄弟たちを訪問-メキシコ

「グアダルペの聖母」協議会に所属する各構成単位のJPIC事務局担当の兄弟たちは、それぞれの管区長又は分管区長の承認を得て、グアダルペ聖堂に置かれている聖フランシスコと聖クララのイコンを、協議会の全ての構成単位に順番に運んでいくことを企画しました。この「イコンの訪問」は、本年に向けた総理事会の次のような提案を、全ての兄弟たちが受け入れ実行するよう促すことを目的としています:

・各構成単位は総集会の決定事項no.19に従って、地元の共同体のためにエコロジカルなプログラムを策定して実行する。
・しばしば戦争と暴力に支配されるこの世界において、わたしたちは自身の生きて働く全ての分野で平和と非暴力の促進者となるよう努めなければならない。

聖フランシスコと聖クララのイコンの訪問の旅は、12人のフランシスカン開拓者のヌエバ・エスパーニャ到着(1524年5月)の記念祭がある5月にヴェラクルスの港に到着し、管区長協議会の全構成単位からの代表の兄弟たちに迎えられて完結します。

フランシスカン新刊の栞

*ロバート・J・ウィックス編「カトリック伝統における祈り:実践的取り組みの手引き」(ROBERT J. WICKS (ed.), Prayer in The Catholic Tradition: A Handbook of Practical Approaches, Franciscan Media, Cincinnati 2016, pp. 640)。
カトリック伝統においては数多くの祈り方があります。この手引書は新たな道を切り拓き、本質的な40のテーマについておよそ40の重要な意見を提示します。そしてカトリック伝統において祈るということの全体を表す、学習と実践と教授の包括的なビジョンを示します。寄稿者にはフランシスカン著述家のリチャード・ロー、ダニエル・P・ホラン、レスリー・J・ホップも含まれます。

*兄弟プリスコ・A・カヘス編「対話の生活-入門:福音宣教と対話の一資料」(Fr. Prisco A. Cajes, OFM (ed.), Vita di Dialogo-Iniziative: Una Raccolta sulla Missione e il Dialogo, 2016, pp 466)。
本書はフィリピンにおける福音宣教と対話の体験に関する神学的考察集です。第一部は福音宣教と対話についての編者自身の理論的・神学的思想を紹介します。本書の核心をなす第二部は、イスラム教徒や先住民族の人々や貧しい人々、さらに被造物全体との対話における兄弟たちの話と体験を収めています。このセクションは編者によって、福音宣教と対話の隠された宝として描かれます。誰でも皆がそこから未来に向けた対話の生活を学び、築くことが可能です。同国ミンダナオ島地域のフランシスカンの支援者であるレデンプトール会エンマニュエル・カルバハル神父CSSRが前書きと記事を寄せています。神父はその中で、現代の教会の預言的ミッションは対話そのものへの献身であると述べます。

*マリア・テレサ・カルローニ著「主の地におけるある神秘家の日記。聖地への旅1967年1月1日-8日」(MARIA TERESA CARLONI, Diario di una mistica nella Terra del Signore. Viaggio in Terra Santa 1-8 gennaio 1967, Edizioni Terra Santa, Milano 2016, pp. 214, con galleria fotografica 217-224)。
この単純で生き生きとした旅行記の著者は、動乱の地域の地政学的均衡を大きく変えることになる第三次中東戦争勃発の6か月前に、諸聖所を巡礼しました。この地域に殉教した教会のための厳しいミッションを担う重責と、数多くの官僚主義的障壁による辛酸の体験の中で、聖地はマリア・テレサに、全てを謙遜に主に委ねるという信仰の源の安らぎを与えました。

*ルイ・アントワーヌ・ド・ポレンルイ著「聖パスカル・バイロンの生涯。国際聖体大会の保護聖人」(LOUIS ANTOINE DE PORRENTRUY, La vita autentica di san Pasquale Baylón. Patrono dei Congressi e delle Associazioni Eucaristiche, Libreria Editrice Vaticana, Città del Vaticano 2016, pp. 290)。
ジャンルイジ・パスクワレがこの度「聖パスカル・バイロンの生涯」のイタリア語版を、序文となる評論付きで監修しました。目的は、この人気ある聖人への信心業を神の民に取り戻させることでした。原著はルイ・アントワーヌ・ド・ポレンルイにより、パスカル・バイロンの列福・列聖に関する写本に基づいてフランス語で著されました。

*ミケレ・インパニャティエッロ著「持っているものをあなたにあげます。兄弟ミケレ・インパニャティエッロの書き物」(MICHELE IMPAGNATIELLO, Quello che ho ve lo dono. Scritti di fra Michele Impagnatiello, Edizioni Porziuncola, Assisi 2016, pp. 291)。
本書はインパニャティエッロの書き物(1965-2013)を集めたもので、その召命、福音宣教、そして最後に病いという三重のアプローチから成ります。自伝ではなく、人生の中に起こり得る出来事に照らして語られる一人のフランシスコ会修道士の物語です。
それは実にインクで書かれたのではなく、福音の光に照らしてすべてを分かち合いつつこのポストモダンの時代を生きた一人の人間の血と肉をもって記された、一冊の作業ノートと言えます。